SNS上で、妊娠経験のあるタレントさんやモデルさんなどが葉酸サプリを紹介しているのをよく見かけるようになりました。
なぜそんなに葉酸の摂取が叫ばれているのかというと、葉酸は普段の食事からは十分に摂取できていない可能性があるからなのです。
そのため、葉酸サプリによって補うことが求められています。葉酸サプリを飲まないと、どういったデメリットがあるのでしょうか。
この記事の目次
葉酸サプリを飲まないことによる4つのデメリットとは?
1.先天性異常発生のリスク
葉酸は細胞を作り出すために必要な栄養素で、妊娠するとお腹の中で赤ちゃんが成長するために細胞分裂が行われるのですが、細胞分裂に非常に重要になるのが葉酸なのです。
特に、赤ちゃんの先天性異常を予防するためにも非常に重要です。
お腹の中の赤ちゃんは、妊娠6週頃に脳や神経が作られます。
この時点で葉酸が不足していると、脳の発育や神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなってしまうのです。
そういったこともあり、厚生労働省は妊娠を計画している女性について、赤ちゃんの障害リスクを減らすために妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までは、葉酸をはじめそれ以外のビタミンなどを豊富に含むバランスよく摂るよう、また1日あたり400㎍の葉酸をサプリで摂ることを推奨しています。
妊娠初期の方で、妊娠してから初めて葉酸のことを知った方も多くいます。私もその中の一人でした。
飲まないことで赤ちゃんに何かあったら・・・と思うと、不安になりますよね。
妊娠がわかったけど、今から葉酸サプリを飲んでも遅いの?と思った方、大丈夫です、妊娠が分かった後から葉酸サプリを飲み始めても、効果があることがわかっています。
もし該当する方がいらっしゃったら、早いうちに葉酸サプリを飲み始めてください。
2.葉酸不足による貧血
葉酸は赤血球を作り出すために必要なビタミンです。
葉酸が不足することによって赤血球が正常に作られなくなってしまいます。
貧血は女性だけでなく、男性も気を付けなければいけないものです。
忙しく過ごしている現代人は、貧血持ちが多いと言われています。
貧血予防のためにも、普段の食事に加えて葉酸サプリを摂取して、貧血を予防しましょう。
3.妊娠高血圧症候群のリスク
妊娠すると、妊娠高血圧症候群が発症しないよう、産婦人科の先生からも注意を受けることがあります。
妊娠中は通常よりも血圧が高くなりやすく、妊娠高血圧症候群になりやすくなってしまいます。
妊娠高血圧症候群になると、常位胎児早期剥離や低体重、母体に高血圧脳症や痙攣のリスクが高まってしまいます。
中でも高齢出産をする方は注意が必要です。
もちろん食生活を改善して高血圧を防ぐことも大事ですが、葉酸サプリによって胎盤の血液障害が起こりにくくなることから、リスク軽減が期待できます。
4.つわりの悪化
妊娠中に辛いのが、つわりです。
軽い人から重い人まで症状は様々ですが、つわりが重い人は本当にしんどいですよね。
実は、葉酸が不足することでつわりが悪化する可能性があるのです。
葉酸には自律神経を整える働きを持っています。
自律神経が整うことで、つらいつわりを軽減することが見込めます。
葉酸を摂るにはサプリじゃないとダメなの?
もちろん、食事からも葉酸は摂取することが可能です。
ですが、葉酸は水や熱に弱い性質があり、調理の際に加熱することでせっかくの葉酸が半分程度に減ってしまうのです。
また、食品から摂った葉酸も全て吸収されるわけではなく、体の中で吸収される率が約50%なのです。
なんてこったですよね・・・。
あんなにたくさん食べたのに、これだけしか吸収されてないの!という現実です。
葉酸を豊富に含んでいる食材は沢山ありますが、調理して体に吸収されるのは全てではないのです。
そういったことから、葉酸サプリの摂取が求められているのです。
海外では、普段の食事で不足している栄養素をサプリで補うのは一般的です。
日本国内ではまだまだ浸透していないのでもっと積極的に摂ることをお勧めします。
まとめ
まだまだデメリットはありますが、主なデメリットを4つご紹介しました。
最も知られているデメリットが、赤ちゃんに関することですね。
葉酸と赤ちゃんには、大きなつながりがあるのです。
将来妊娠を考えている女性から妊婦さんまで、また男女問わず健康維持のためにも葉酸サプリの摂取をお勧めします。