妊活中の女性や妊婦さん、貧血気味の方にも摂取が推奨されている葉酸。
しかし、「葉酸サプリを飲むのが面倒~」「食事から摂っていればいいんじゃないの?」と思っている方、いらっしゃることかと思います。
海外ではサプリメントを摂ることが主流ですが、まだまだ日本国内では主流とは言い切れません。
しかし!葉酸は食事からだけでは十分に摂取できていません!
野菜が大好きで、1日3食野菜をたーっぷり食べてる!という方でも、十分な量の葉酸を摂取できていない人がほとんどなのです。
葉酸の弱点とは?
人の体は自分自身で葉酸を合成することが出来ないことから、食事をして葉酸を摂ることになります。
葉酸は緑黄色野菜やフルーツ、乳製品などに多く含まれているのが特徴です。
ですが、葉酸は熱に弱く、調理の際に加熱をするとすぐに分解されてしまうという弱点が・・・。
また、水溶性ビタミンなので、水に溶けやすいという性質もあります。
調理をすると、およそ50%が分解されてしまったり、茹でた際の汁に溶け出してしまったりしているのが現実です。
せっかく沢山の量の葉酸を含んだ食品を食べていたとしても、調理方法によって半分近くも葉酸が失われているかもしれないのです。
葉酸って、繊細なのですね・・・。
葉酸はどのくらい摂ればいい?
厚生労働省は1日に必要な葉酸の摂取量を240㎍としています。
それとは別に、妊娠初期には葉酸が不足しないように葉酸サプリから1日あたり400㎍の葉酸を摂取するよう、厚生労働省が推奨しています。
これは産まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスク対策として非常に大事なことなので、積極的に行ってほしいことです。
妊婦さんや妊活中の方だけでなくとも、葉酸が不足すると巨赤芽球性貧血、動機・息切れ、全身の倦怠感、胃や十二指腸潰瘍、口内炎、舌炎などの症状が起きやすくなります。
ダイエットや食事制限などによって葉酸の摂取不良が生じる危険性もあるので、ダイエット中の方などは注意が必要になります。
葉酸が多く含まれている食材は?
意識して葉酸を摂取できるよう、葉酸を多く含む食材をご紹介します。食材選びの参考にしてください。
※全て100gあたりの葉酸の量になります。
1,300㎍ | 鶏レバー |
1,000㎍ | 牛レバー |
840㎍ | 豚レバー |
510㎍ | わかめ |
380㎍ | 大豆 |
360㎍ | うに |
320㎍ | 枝豆(生) |
250㎍ | モロヘイヤ |
250㎍ | 卵黄 |
240㎍ | しいたけ |
220㎍ | まいたけ |
210㎍ | ほうれん草 |
210㎍ | ブロッコリー |
160㎍ | さけ |
150㎍ | 落花生 |
90㎍ | イチゴ |
84㎍ | アボカド |
58㎍ | しらす干し |
いかがでしょうか。普段よく食べられている食材を挙げてみました。
こうしてみると、結構たくさん含まれているじゃん!と思いますが、水や熱に弱いことを忘れないでください!
レバーは葉酸がたっぷりですが、これらは調理しないと食べられません。火を通すと大体半分になってしまいます。
生で食べられるものはサラダなどで摂れば良いのですが、水で加熱しなければいけないものが多くあります。
また、上記は100gあたりの量です。食材にもよりますが、100g摂るには大変な量になるものもあります。
そういった点を踏まえると、不足しがちになるのはわかりますよね。
だからこそ、サプリメントで補うことが求められているのです。
レチノールの過剰摂取に注意!
一つ注意!レバーには葉酸がたっぷり含まれていますが、妊活中や妊娠中は食べる量に気を付けてください。
レチノールはビタミンAに含まれている成分です。
妊活中の人や妊婦さんは、レバーを出来るだけ避ける方が安心です。十分に注意しましょうね。
まとめ
- 妊娠中は必要な葉酸摂取量が多いので、食事だけでは十分な量を摂取するのは難しい。
- 葉酸は水や熱に弱いので、食材から摂れる葉酸量は思ったより少ない。
- 妊活中や妊娠中はレチノールの過剰摂取に注意!
葉酸がとても大事で繊細で、私たちの体になくてはならないものです。意識して摂ることが大切です。
忙しく過ごしている現代人は、葉酸不足になりがちという現実もありますので、妊活中の方や妊婦さんはもちろん、そうでない方も葉酸サプリを利用して不足を補ってみてはいかがでしょうか。