二分脊椎症が発症する確率は?葉酸サプリを飲むと予防できる?

二分脊椎症とは、脊髄の形成に異常が起きる先天性奇形で、下半身に障害が生じる病気です。

 

脊髄は本当なら脊椎の中を通っていますが、二分脊椎症は脊椎と脊髄が正しく作られなかったことによって脊髄が脊椎の外に出てしまって、癒着や損傷を生じてしまいます。

 

そんな病気が、5.0~6.0/10,000の割合で起こっていることにショックを受けてしまいます。

 

しかも日本での発生率は増えつつあると言われています。とても悲しい事実です。

 

葉酸サプリで二分脊椎症の予防が出来る!

二分脊椎症が起こってしまう原因として、妊娠した女性の葉酸摂取が不足していたことや、遺伝、環境、糖尿病や肥満、抗てんかん薬の利用、ビタミンAの過剰摂取等、原因は多数あります。

 

原因を見るとわかるように葉酸不足が原因ならば予防はできます。

 

葉酸は細胞分裂や増殖、胎児の体を作る働きを担っています。

 

妊娠初期は臓器などが活発に作られる時期なので、その際にとても重要となる栄養素なのです。

 

妊娠してからでも遅くはありませんが、妊活を始めてから葉酸を摂取していつ妊娠してもいいように葉酸を摂取していれば、二分脊椎症のリスクが7~8割減らすことが可能になるのです。

 

葉酸は普段の食事からも摂取できるのですが、水溶性ビタミンなので水や熱に弱く、調理の際に葉酸の約半分が損失されてしまいます。

葉酸サプリを飲まずに食事のみで摂取するのは不可能?

 

なんてもったいないことでしょう!葉酸にはもっと強くなってほしいですね。

 

そんなわけで、葉酸はどうしても不足しがちになることから、葉酸サプリからの葉酸摂取が求められているのです。

 

葉酸サプリからの摂取ならば効率よく必要な葉酸の量を摂取することができます。二分脊椎症の予防に効果的ですね!

 

二分脊椎症の予防に葉酸サプリを飲むタイミングと必要量は?

二分脊椎症を予防するにあたり葉酸サプリを飲み始めるタイミングは、妊活開始からが望ましいです。

 

具体的には妊娠する1か月前~胎児の神経管が作られる妊娠3か月の間は必要な量を摂る必要があります。

 

18歳~49歳の女性は葉酸を240㎍摂ることが求められていますが、妊婦さんの場合はプラス葉酸サプリから400㎍の葉酸摂取が求められています。

 

合計で640㎍ですね。

 

厚生労働省からは合成葉酸のモノグルタミン酸型葉酸400㎍を摂取するように推奨されています。

 

葉酸サプリを選ぶ際には、モノグルタミン酸型葉酸が400㎍摂取できる葉酸サプリをオススメします。

 

天然葉酸のポリグルタミン酸型葉酸を配合している葉酸サプリもありますが、ポリグルタミン酸型葉酸は摂取した量の約半分程度しか吸収されないので、葉酸をしっかり摂りたい時期にはあまりオススメできません。

 

そのため、吸収率が高いモノグルタミン酸型葉酸の摂取が勧められているのです。

 

葉酸の過剰摂取に注意!

葉酸は1日あたりの摂取上限が1,000㎍を超えないようにすることです。

 

この上限を超えた摂取が続くことで、食欲不振や吐き気、不眠症、むくみなどの症状があらわれる可能性があります。

 

その他、発熱・それに伴う蕁麻疹、皮膚に斑点が生じるといった報告もされています。

 

妊娠初期に葉酸を摂取することは大変重要なことですが、過剰摂取が続くことで色々な健康被害が出てしまいます。

 

母体に悪影響となると赤ちゃんにも被害を与えかねません。

 

葉酸の過剰摂取が続くことで赤ちゃんが喘息になる確率がアップするという報告もあるので、葉酸はもちろん摂取してほしいですが、過剰摂取には十分に注意してください。

葉酸サプリの副作用が怖い!飲み過ぎるとどうなる?

 

と、このようなことを伝えると不安になってしまうかもしれませんが、通常の食事と葉酸サプリを通常通りにしていれば過剰摂取になる可能性はとても低いです。

 

気を付けなければいけないのは、葉酸サプリの摂取目安を超えて飲んでしまうことなので、決められた量を守って飲んでいれば過剰摂取にはならないでしょう。

 

二分脊椎症の症状とは?

上記で簡単に二分脊椎症を簡単に説明しましたが、少し詳しく説明しましょう。

 

二分脊椎症は2つに分けられ、それぞれ症状が異なります。

 

潜在性二分脊椎

脊椎の一部が作られずに生まれた時背中に皮膚がない箇所が生じ、脊髄が飛び出してこぶのような状態で体の表面にでるものです。

 

硬膜で覆われたり、脊髄がむきだしになることもあります。

 

合併症として水頭症があります。

 

潜在性二分脊椎

皮膚は正常なため脊髄が表面に出ることはありません。

 

しかし背中の一部に毛が集中したり、肛門上部にへこみが生じることがあります。

 

合併症に神経腸嚢胞、脂肪種が生じることがありますが、水頭症を併発することはありません。

 

脊髄の状態によって合併症が変わってくるのも特徴です。

 

二分脊椎症の赤ちゃんの7~8割に、水頭症が合併症として生じることがあります。

 

水頭症は脳脊髄液が脳内に過剰に溜まってしまう病気です。

 

症状としては頭の周りが大きい、常に眠たそうにしている、頻繁に不機嫌になる、けいれんを起こすなどの症状があります。

 

脳への衝撃を緩和するための髄液は脳質という箇所で作られて脳内を循環すると静脈に吸収され、量を一定に保つようになっています。

 

しかしこの脳内の循環が正常に行われないことで水頭症になってしまうのです。

 

いずれにしても、赤ちゃんが二分脊椎症や水頭症だとわかった時点で手術を行うことがほとんどです。

 

また手術が終わっても完治とはいかず、精神障害に対するリハビリを必要とし、赤ちゃんが成長するにつれて歩行訓練などのリハビリを続ける必要性が出てきます。

 

赤ちゃんに手術をすると考えただけでも辛いことですが、その後のリハビリなども大きな負担です。

 

ママにとっても赤ちゃんにとっても辛いことになってしまいますので、予防できるものは予防対策を行うことが肝心なのです。

 

まとめ

妊活をしている方は率先して葉酸を摂取してほしいですが、妊活していなくとも妊娠することはもちろんあります。

 

妊娠がわかったときに葉酸を摂取していないことを後悔してしまうかもしれませんが、そんな時は妊娠が分かった時点から早急に葉酸サプリを活用しましょう。

 

少しでも不安が減らせたらいいですね。

 

健康な赤ちゃんを産むためにも、しっかりと予防策を行っておくことは大事です。

 

予防策をしっかり行い、不安やリスクを減らすようにしましょう!

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