妊娠中はめまいや立ちくらみが起きやすいものです。
ではその原因は何なのでしょうか?
原因と対処法についてご紹介します!
妊娠中のめまいや立ちくらみの原因
1.鉄欠乏性貧血
妊娠するまではめまいや立ちくらみを経験したことのない方でも、妊娠することでめまいや立ちくらみが起こることは十分に考えられます。
それはお腹の中の赤ちゃんのために必要となる血液を送り届けるため、母体の血液量がグンと増えるからなのです。
妊娠すると血漿(けっしょう)という液体成分が47%増加し、固形成分の赤血球は17%増量します。
これらが合わさると血液になるのですが、赤血球が血漿に比べて生産が追い付かず血液が薄くなって鉄欠乏性貧血となってしまうのです。
めまいや立ちくらみの他に、倦怠感や頭痛、朝の目覚めが悪いなどの症状があります。
2.低血圧症状
妊娠中は妊娠状態を継続させるために女性ホルモンが分泌されています。
妊娠初期から中期にかけては女性ホルモンの量が急激に増えます。
この女性ホルモンには血管を広げる働きがあるので、血圧が低くなりがちなのです。
低血圧症状になるとめまいや立ちくらみの他、倦怠感、頭痛、動機、不眠などの症状があります。
低血圧症状は貧血の症状と、とても似ていることから自覚しにくい症状でもあります。
3.自律神経の乱れ
こちらも女性ホルモンが関係していますが、女性ホルモンが自律神経の乱れを生じさせていることが原因で、めまいや立ちくらみが生じることがあります。
そのほかにも自律神経が三半規管に異常を生じさせることがあり、手足がしびれたり動悸がしたり、めまいなどが起きることがあります。
4.低血糖
妊娠初期にはつわりがありますよね。
この時期は低血糖になりやすい時期でもあります。
お腹の中の赤ちゃんに摂取した糖分が取られ、母体の糖分が少なくなってしまうことから生じます。
低血糖になるとめまいや立ちくらみの他、頭痛、疲労感、食欲減退などの症状があります。
妊娠中は体重の管理をすることも大事ですが、栄養をしっかり摂ることが優先ですので、無理して体重管理を行わないようにしましょう。
めまいや立ちくらみが起こったときの対処法!
めまいや立ちくらみが起きることは危険であると思ってください。
めまいや立ちくらみを感じたらどうしたらいいのか説明しますので、頭に入れておいてください。
- 横になれる場合はゆっくり横になって休む
- ずっと同じ姿勢を保っていたがためにめまいや立ちくらみが生じたのなら、簡単なストレッチを行う
- ミネラルを含んだ飲み物を飲む
- 低血糖の場合は甘いものを食べたり甘い飲み物を飲む
- 突然立ち上がらないようにする
- ゆっくりしゃがんだり、掴まれるものがある場合は何かに掴まる
まずは転倒しないように注意することです。
横になるのが一番ですが、仕事中や外出先ではなかなか難しいですよね。
そんなときはゆっくりとしゃがむようにしましょう。
仕事中でも横になれる場所があるならば、同僚や上司に状況を伝えて少しだけ横にならせてもらうといいですよ(実際に私がそうさせてもらっていました)。
ゆっくりと深い深呼吸をするような感じです。
すると次第に落ち着いてきます。
めまいや立ちくらみの予防法
- 寝るときは足を高くして寝る
- 鉄分が配合されている葉酸サプリを飲む
- 食生活を見直す
- あまりにもひどいようならば、迷わず病院に行く
葉酸サプリを挙げましたが、妊娠中は飲んでいる人が多いでしょう。
葉酸には造血作用があるので血液を増やすためには最適です。鉄欠乏性貧血対策になります。
また鉄分が含まれているものも多いので、鉄分の含有量を見てみましょう。
理想としては鉄が15mg程度配合されているものが望ましいです。
特に妊娠中期以降になると鉄欠乏性貧血になりやすいので、鉄分をしっかり摂ることが大事です。
葉酸サプリで妊娠中期~後期の貧血改善!鉄分が多い商品はどれ?
また葉酸には自律神経を整える効果も期待できます。
他にも、食生活を見直すことは大切です。
ただでさえ妊娠して栄養管理をしっかり行いたい時期でもあるので、食生活が乱れていたら直すようにしましょう。
鉄分が豊富に含まれている食材を日常的に摂ると、めまいや立ちくらみの予防にもつながります。
鉄分の摂取を効率よくするために、一緒にビタミンCを摂ることも覚えておいてください。
まとめ
もしもめまいや立ちくらみの症状がみられたら、放っておかずに早いうちから対処することが肝心です。
食生活や日常生活を改善するのも基本であり大事なので、これを機にしっかりと改善できるといいですね。
個人的な話ですが、よく電車の中でめまいを起こした経験があります(今思えばあれは鉄欠乏性貧血でした)。
電車では立っていることが多く、それもよくなかったなと思いましたが、電車は駅に着かないと止まりませんよね。
揺れを感じて更に辛く感じたこともありました。
そんな時、あまりにも辛くてすぐ近くに座っている人に気分が悪いので座らせてほしいとお願いしたところ、快く席を譲ってくれました。
その時は必死だったのと辛いのでただ座って落ち着くことを優先にしてしまいましたが(もちろんお礼は言いましたよ)、後から温かい人が居ることにとても感激し、感謝もしました。
何が言いたいのかというと、無理しないでほしいということです。
辛いときは知らない人でも助けてくれることがありますので、一人で我慢しないで声をかけてみることも大事です。
めまいや立ちくらみもひどくなると転倒の恐れがありますので甘く見てはいけません。
予防できるものは予防し、もし症状が出てしまったらその場で出来る対処を行いましょう。