妊娠中にレバーを食べてしまった!食べ過ぎ摂取量の目安は?

妊娠中にレバーを食べちゃったけど、大丈夫かな?と不安になる妊婦さんも多いと思います。

 

スタミナが豊富に含まれているので食べたくなるのはやまやまですが、食べすぎはよくありません。

 

レバーに含まれているビタミンAの一種のレチノールがよくないのですが、ビタミンAの摂取量の上限としては妊娠してない方も妊娠中の方も1日あたり2,700㎍RAE です。

 

この「㎍RAE」とはレチノール当量のことで、ビタミンAに含まれるレチノールの量と、同じくビタミンAに含まれるβ-カロテンが体内でレチノールに変換されて利用される量の合算を表しています。

 

ビタミンAは㎍RAEの単位で表されます。

 

レチノール当量を算出する計算式がこちらです。

レチノール当量(μgRAE)=レチノール(μg)+1/12×β-カロテン(μg)+1/24×α-カロテン(μg)+1/24×β-クリプトキサンチン(μg)+1/24×その他のプロビタミンAカロテノイド(μg)

 

上限摂取量については出産後も同様です。

 

妊娠初期は上限の量を超えることで、胎児の奇形リスクが高まる可能性があるのです。

 

妊娠していない人については、過剰摂取を続けると後頭部に激しい痛み、めまい、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲不振、下痢などの症状が出ることがあります。

 

ただこの量を超えなければ心配はありません。

 

反対にまた、たった1日、1回超えただけではリスクがアップするわけではないので安心してください。

 

葉酸サプリに含まれているビタミンAは大丈夫なの?

葉酸サプリに含まれているビタミンAのほとんどがβ-カロテンです。

 

β-カロテンとして含有されていれば原材料欄にβ-カロテンとして記載があります。

 

β-カロテン自体を多く摂りすぎても胎児の奇形リスクはほとんどありません。

 

レチノールの推奨摂取量は?

平均的に成人女性は1日当たり450(18~29歳)~500(30~49歳)㎍RAEを摂取できていると考えられています。

 

推奨量は650(18~29歳)~700(30~49歳)㎍RAE。

 

妊娠初期~中期は同様の量ですが、後期になると+80㎍RAEが推奨量です。

 

また、出産後については推奨量に加えて最も多い+450㎍RAEが必要となります。

 

出産後はもう赤ちゃんを産んだ後なので奇形リスクは心配いりませんね。

 

数字がたくさん出てきてちょっとややこしいですが、普段から不足気味ではあるとわかりますね。

 

レバーに含まれているレチノール当量は?

レバーにも種類がありますよね。

 

では食品別でレチノール当量を見てみましょう。

 

100gに含まれているレチノール当量

  • 鶏レバー(生)・・・14,000㎍RAE
  • 豚レバー(生)・・・13,000㎍RAE
  • 牛レバー(生)・・・1,100㎍RAE
  • ウナギのかば焼き・・・1,500㎍RAE
  • あなご(生)・・・500㎍RAE

 

 

レバー以外にも多く含まれているものも一緒に挙げてみましたが、鶏レバーと豚レバーは圧倒的に多いですね。

 

仮にレバーの焼き鳥で考えてみたとしても、串1本も食べられない計算になってしまいます。

 

レバー大好き妊婦さんには辛いところですが、レバーは避けた方がいいです。

 

そもそもレチノールって何?

レチノールがビタミンAの一種であることは先ほど述べましたが、レチノールは動物由来のビタミンAです。

 

体に溜まりやすい特徴があり、実際は体に悪いものではありません。

 

レチノールは免疫力アップや抗酸化作用があることから、最近はアンチエイジング商品としてスキンケア商品にも広く使われるようになりました。。

 

また、胎児が発達するうえでも必要になるので、不足することは望ましくありません。

 

レチノールは摂取する必要がありますが、上限を超えた摂取をしないように注意する必要があります。

 

レチノール当量に最も気を付けるのは妊娠初期

妊娠中と言えど、約一年ありますよね。

 

最もレチノール当量に気を付けなければいけない時期が、妊娠初期です。

 

妊娠初期は胎児の成長が最も活発に行われる時期で、脳や細胞がどんどん作られています。

 

その時期にレチノールを過剰摂取すると脳や細胞に悪影響となり奇形リスクが高まるということです。

 

中期以降も過剰摂取はよくありませんが、初期ほどの心配はいらないでしょう。

 

推奨量を守っていればいいのです。

 

レバーやうなぎだって食べてもいい!

いくら妊娠中だからって、大好きなものを我慢しすぎるとストレスになって逆効果になってしまいます。

 

レバーだって好きな方は食べたいと思うでしょう。食べてもいいのです。

 

たった1日だけなら、多少摂取量を超えてしまっても大丈夫です。

 

長期にわたって過剰摂取が続くことが良くないのです。

 

でも心配!と思うならば、妊娠初期は避けて、中期以降に過剰摂取にならない程度を食べるといいでしょう。

 

妊娠中は色々と気になることが多く、神経質になりがちです。

 

色々気にしすぎていたら疲れてしまいますし、食事もしんどくなってしまいます。

 

今日だけは、と思って食べてもいいのです!

 

まとめ

妊娠中はあればダメ、これは良くないなど色々な情報が入ってきて、普段とは違う食生活をしなければいけないのかと神経質になったり気を使ったりしてしまいます。

 

でも、リラックスしているママが赤ちゃんにとってもいい状態なので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

 

レバーだって食べたければ1日だけ少しくらいなら食べても構いません。

 

普段から食べすぎを続けなければいいのですから、そう考えると心が楽になりませんか?

 

ママの心の健康も赤ちゃんの健康につながります。

 

神経質にならず、適度にバランスの取れた食事をしていれば問題ありません!

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)