葉酸サプリを飲むことで流産予防になる、と勘違いしがちですが、正確には「葉酸をしっかり摂ることで神経管閉鎖障害を予防して、流産や死産のリスクを減らす」というような表現が正しいですね。
では葉酸と流産の関係について見ていきましょう。
この記事の目次
葉酸による流産リスク軽減の理由とは?
葉酸の造血作用が流産リスクを減らす
葉酸は造血ビタミンとも言われるほどの造血作用を持っています。
造血作用によって血液が増え、胎児に酸素や栄養がしっかりと行き届くようになります。
栄養が胎児にしっかり行き届くことで、胎児の発育が止まったり遅れたりするリスクが減らせます。
つまり、流産リスクを減らすことに繋がります。
葉酸が子宮内膜を厚くする
葉酸が持つ子宮内膜を厚くする働きによって、妊娠初期に生じる流産のリスクを大きく減らせることができます。
妊娠初期には受精卵の着床をしっかり行う必要があり、しかも継続させる必要があります。
着床が続かないことで化学流産などの受精卵が胎児になる以前に流産してしまうのです。
子宮内膜をふかふかのお布団のように厚みを持たせ、受精卵がそこに留まれるような状態を作ることが大事なのです。
葉酸が奇形のリスクを減らす
葉酸を摂取することで、胎児の先天性異常を軽減することが出来ます。
このことにより厚生労働省からも葉酸サプリの積極的な摂取が勧められているのです。
葉酸によって奇形のリスクが減れば、胎児がしっかりと成長することができ、奇形を予防、そして先天性奇形による流産を防ぐことが出来るのです。
この奇形のリスクを減らすことが非常に重要で、妊娠1~3か月の間に葉酸を摂取することがとても重要になってきます。
そのため、赤ちゃんを迎える準備をするにあたって、葉酸サプリを積極的に摂ることが求められているのです。
ビタミンCやビタミンE配合の葉酸サプリがオススメ!
葉酸サプリに含まれているビタミンCやビタミンEなどは、抗酸化作用の高い栄養素です。
卵子の質が落ちる原因に卵子の質が良くないということが挙げられますが、抗酸化作用を持つ栄養素を取り入れることで卵子の質をアップさせることが出来ます。
葉酸サプリにはビタミンCやビタミンEなどが配合されていることが多いので、サプリを選ぶ際には抗酸化作用を持つ栄養素が配合されているかチェックするといいですね。
流産とは?
流産とは、22週未満で妊娠が中断されることを言います。
22週~37週未満の妊娠の中断は早産、37~42週の間の出産は正期産と言います。
流産は短い期間ですが更に早期流産と後期流産と2種類あります。
早期流産については5週目以降の12週目未満を言い、後期流産は12週目以降の22週未満に起こる流産のことを言います。
流産の多くは早期流産です。
流産は避けたいものでありますが、およそ15%の割合で流産が生じるともいわれるほど、珍しいものではありません。
また、年齢を重ねるごとに流産する率は高くなってしまいます。
高齢出産が増えている中、流産のリスクを減らすためにも積極的に葉酸サプリを摂取する必要性があります。
葉酸以外に流産のリスクを減らす方法とは?
葉酸サプリを妊娠前から飲むことももちろん大事ですが、そのほかにも流産リスクを減らすために行いたいことがあります。
まずタバコ、アルコール、カフェインは胎児の流産リスク因子になると言われていることから、妊活している方は特に避ける方がいいでしょう。
流産だけでなく胎児の奇形のリスクが高まることも考えられます。
タバコを吸うことはもちろん、受動喫煙も胎児へのリスクとなるので、受動喫煙にも気を付けましょう。
他に、肥満の方は改善する必要があります。
BMI値が30以上になると、30未満の人と比べて流産のリスクが高まると考えられているからです。
健康管理も含めて、肥満の方は太りすぎに気を付けることが大事です。
これから妊活に入ろうとしている方は、まず肥満を解消してから妊活に入るといいでしょう。
まとめ
葉酸サプリは妊娠する約1~3か月前からの摂取が重要です。
ということは、妊活中から葉酸サプリを摂ることです。
流産はとてもつらく悲しいことです。
そんな思いをしないためにも、妊活中から葉酸サプリをしっかり摂るようにして、流産のリスクを減らしましょう。
事前に取り組むことが大事ですよ。